良い弓とは?

チェロを始めて丸6年が経ちました。

最初に買った弓は一番右端の<A弓>。

何が何だか分からなかったけれど、なんとなく他の人の弓より重いと感じたが、大きな音が出ると思った。

 

その後、初心者なので重いと速いところが大変なので、カーボンの軽い弓を買った。

それが右から2番目の<B弓>。

弾きやすいけれど、音色が安っぽいと感じた。。

 

数年後、甘い音色が欲しくて右から3番目の<C弓>を入手。

…繊細な音色。優しい音が出る。

この弓が大好きで、しばらく愛用。

 

去年の暮れに古賀絃楽器に毛替えでしばし入院。

その間、<A弓>で第九の練習会に参加。

 

退院してきた<C弓>で第九を弾くと、パワーが足りない。。

軽いから<A>より弾きやすいけど、この弓は却下。

 

また<B>を引っ張り出したけれど、音色が軽薄すぎる。。

 

で、古賀絃楽器で6本の高価な弓を揃えてもらってたっぷり試奏。

意を決して一番左の<J弓>を購入。(2016.1.26)

 

この弓は、音を出した瞬間に、「あっ」と思いました。

 

「弓が歌ってる」

太く甘く、これぞチェロの音色。

…弓でこんなに音色が変わるんだ。。

 

軽くて扱い易い。

今まで弾けなかったところがスーッと弾ける。

さらに、G弦のF音は嫌いな音色だったけれど、なんと魅力的な音色に。。。

 

修理の傷跡だらけの満身創痍の弓で、凄みのある弓。

 

一旦弾き出すとなかなか止められない。

もっともっとと催促されてるようだ。

 

下手に弾くと、突然ブーイング音が出る。

これですか?とやってみると、甘い魅力的な音に心が蕩ける。

…ジャクリーヌ・ヂュ・プレみたいな音。。

 

これは「先生」ですね。。

良い弾き方を教えてくれる。

 

すごい弓がやってきてしまった。

もう、言い訳・怠けは許されない。。

 

このJ弓を「ジャクリーヌ先生」と呼ぶことにします。

 

 

 

 

 

コメントをお書きください

コメント: 2
  • #1

    奥村 統 (土曜日, 30 1月 2016 20:53)

    弓を弾く人に楽器が応えてくれるのは、誉田村の村長さん位の腕を持っているからでしょうね。ど素人では実感が涌きません。音の振動がどう伝わってんでしょうかね?  取りあえずジャクリーヌ・デュプレに乾杯!

  • #2

    hmd (日曜日, 31 1月 2016 07:47)

    乾杯ありがとうございます。
    師匠が弾くとどれでも良い音がしますが、
    弘法ではないので筆を選びます^ - ^